本日は平成15年式 キャラバンの燃料計が上がったまま下がらないとのことで、センサーを交換しても一緒だったとメーターをお持ち込み頂きました。
卓上試験で電源だけ入れた状態でも画像の通り燃料は満タンを指したままです。
同様に 水温メーターが上がったままのメーター を修理しました。
実はこの症状同じ年式の日産車に多い症状で、メーター基板の不良が見られます。
まず、メーターの針を外すためにダイアグモードで指針の位置をマークします。
この時基準位置を指している事から燃料計自体の不良ではありません。
マーキングが出来たら針を外します。
このとき注意して慎重に外さないとモーター内のギヤを壊してしまい、メーターが使い物にならなくなってしまいます。
メーター基板を取り出しました。
基板を顕微鏡で検査していきます。
直接的な原因としては画像の抵抗の半田にクラックが発生していました。
完全に縁が切れているのでプローブで持ち上げると画像のように持ち上がってしまいます
他の部分も半田の劣化が全域にわたって確認できます。
全体に劣化がみられたので、全ての半田端子を修正しました。
この作業を怠ると、他の症状が時期に発生してしまいます。
問題の抵抗部分も綺麗に修正しました
追記 オルターネーターチャージしない
チャージランプ回路の異常による、発電不良が発生するメーターを確認しました。
当社では全ての端子を修正していますので、ご安心下さい。
修理が完了した基板をメーターに組み付けます。
もう一度ダイアグモードにした状態で、基準位置を指した状態で針を調整します
通電試験をすると燃料計はしっかりとエンプティを指しています。
センサー部に信号を入れてやるとフルまでしっかり上がります
綺麗にしたカバーを組んで完成、納品させていただきました。
この度はご依頼ありがとうございました。
なお、大変リスクを伴う作業ですので、ご自分でされる場合は十分ご注意下さい。
作業の途中や、修理後に調子が悪い等で当社に修理依頼を頂く場合、お断りさせて頂く場合や、かなりの追加料金がかかる場合がありますので、ご了承下さい。
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