本日の修理はランドクルーザー 1KZ オートマ車のECU
エンジンチェックランプ点灯、エンジン不調とのこと。
有る場所の場内車の為、ナンバーは無く、以前から症状はあったがそのまま乗られていたそうです。
最近エンジン始動が困難になってきたとのことで重い腰を上げ、修理されるとの事でお預かりしました。
開けてびっくり・・・
ある程度酷いとは思っていましたが、想像以上に症状が進行していました。
コネクターのついていない側の基板です。
一個のコンデンサからの液漏れでかなり周囲がやられています。
コネクタ側の基板のコンデンサが集中している部分。
コンデンサの間を通っているパターン部が炭化しています。
最初の部分のコンデンサを外した状態
コネクタ側の基板もコンデンサを外しました。
ここから、この部分の修理工程を紹介します。
全体を洗浄した後、腐食部を軽く除去していきます。
この後の行程の下処理になります。
さらに除去を進めていき、ある程度下処理が終わったら薬剤処理を施します。
左が処理前、右が処理後。
失われたパターンを銅線を使って復元します。
ジャンパ線で接続修理される業者様が多いようですが、見た目とノイズ等の観点から当社では基本的にこのような修復を行っております。
今回使用した銅線は、パターンが細く、上にコンデンサが載るので影響が少ないように0.15mmの太さの物を使いました。
引いて写すとこんな感じになります。
修復が終わったので、新しい電解コンデンサを実装し、絶縁と、パターン保護の為に局部コーティングをしました。
こちら側にも同様の修復処理を施して、コーティングしてあります。
以上で修理行程は終了となり、組み上げて納品させて頂きました。
結果は、問題無く正常に動作したとのことでした。
この度はご依頼ありがとうございました。