ベンツ R129 のソフトトップは何かとトラブルが多くて有名ですが、
こちらのコントロールユニットも不具合を起こしやすい物のようです。
大変高額なユニットのため、なんとか修理ができないかとご相談いただきました。
内部を確認してみると、手前側のリレー基板上に焼損している抵抗を発見。
当初は簡単な修理でなんとかなるかと思われましたが・・・
中央にある小さな抵抗ですが、外皮が無くなり抵抗部分が露出してしまっています。
周囲の部品もダメージを受けていた為、交換していきます。
直接的な原因はリレーコイルのショートでした。
代替えするりリレーが無かったため、代わりのリレーを加工して取り付けしました。
他にも半田もかなり劣化していた為、全数修正を行い、再コーティングを施工してあります。
これで無事に直ったかに思われましたが、お返ししたところ、動作するようにはなったが、途中でおかしくなるとのこと。
しかも機械的にもおかしい部分があり、相互に点検し、車両側も修理を進めていきながら、最終判断をしていきます。
お伺いした状況と、内部回路を比較検討しながら、故障箇所を推測していきました。
制御基板側が、当初修理した部分の影響を受けて故障しているようです。
苦労の末、故障箇所を突き止め、部品を交換し、無事に動作するようになりました。
最終的にお時間が掛かってしまいましたが、無事に改善しお喜びいただいたので良かったです。
この度はご依頼ありがとうございました。