今回は地元のユーザー様より、レガシィ BP5のABSランプが点灯したままとのことで、ご入庫いただきました。
現場より、診断の結果メーターに不具合があるようだとの報告をもらい、メーターを修理していきます。
メーターより基板を取り外します。
実は今回、指針脱着に難航し、左側の2個のムーブメントからシャフトが抜けてしまいました。
大変お恥ずかしい状況ですが、正直に掲載致します。
ただ、このようにムーブメントからシャフトが抜けてしまった場合、シャフトを挿入したとしても正常に動作することはありません。
ずれが生じたり、ぎこちない動きになったりで、自己責任ならともかく、修理を請け負っている身としてはあり得ません。
こういったリスクは必ずつきまといますが、できる限り対処致します。
故障原因としては半田不良でした。
ここまで見事にクラックが起こってしまうと、逆に気持ちよく感じてしまいます。
力が掛かる部分のため、再発の可能性も有ります。
一度部品を外し、取り付け状態から見直し、しっかりと半田付けします。
半田付が終わった同じ部分。
艶がありきれいなフィレットが形成されるように半田付し、強度を最高の状態にします。
これで再発をしにくくなりますが、取り付け状態や力の掛かり方で完全に防ぐことは難しいこともあります。
できる限りの範囲で最高の対策をするしか有りません。
問題のムーブメントは、部品取りを手配し、正常品と交換させていただきました。
車両にて正常動作の確認をして、納車させていただきました。
この度はご依頼ありがとうございました。