今回はユーノスコスモのATコントロールユニットの修理です。
今までの確認で、こちらのユニットも電解コンデンサの液漏れによる
ダメージを受けやすいことが確認できております。
NF01189E1 C (31036 FM000)
内部はこのようになっております。
右側に電解コンデンサが集中しており、多くのコンデンサから液漏れが起こり始めておりました。
漏れ出した電解液によって、根元の回路がかなりダメージを受けております。
コーティングが施されているため、保護されるはずですが、
残念ながら多くの場合、コーティング内部に電解液が浸入し腐食が起こってしまいます。
コンデンサとコーティングを除去すると、このような状態になっています。
コンデンサの正極側のパターンは特に腐食が酷いです。
腐食と劣化したレジストを除去し、薬剤処理を行うときれいになった銅パターンが見えてきます。
酷い箇所は腐食劣化が進み、パターンが断線しております。
失われたパターンを銅線で復元し、半田メッキを施したら、新しいコンデンサを実装します。
すべてのコンデンサを交換、腐食部もすべて修正し、半田の劣化も確認できたため、全数半田修正を行いました。
最後に再度コーティングを施し、完成となります。
この度はご依頼ありがとうございました。